夏は涼しく冬は暖か羊毛断熱材サーモウール

断熱材は住宅に充てんされ、初めて断熱性能を発揮するものです。自然の力がもたらす快適さは理論や数値によらず、直接住む方の五感に働きかけます。
「人がはっきりと感じ取れる、質の高い快適さをつくり出す」それが「羊毛断熱材」の目標です。
隙間なく充てんすることが可能なため、熱逃げを起こさない施工性の良さ、50年以上壁の中にあっても表面を濡らすことのない羊毛とポリエステルを混紡することによる調湿効果。これらは年が経つにつれ断熱性能が落ちやすい従来の断熱材の欠点を克服するため、生み出されたものです。

●表面が濡れない断熱材は断熱性能を落としません
空気に比べ、水は25倍熱を通しやすく、壁の中で濡れた状態になると断熱材はカビ・ダニの原因となるばかりでなく、熱を遮るという本来の機能を発揮することもできなくなってしまいます。
壁体内部で生じた結露によってグラスウールが水を含み、柱、胴差し、構造用合板を腐らせた(建築トラブル解消術より)
●安全に、すき間なく施工できます
横方向には簡単に手で裂くことができます。チクチクしないので丁寧な施工が可能です。また水分保持能力が高いため、どんな小さな隙間にも安心して充てんできますので、気密性能を向上させ、熱逃げを起こさず、住まい全体で断熱性能を高めます。
●空気をきれいにします
羊毛の空気清浄機能は、昔から良く知られています。ホルムアルデヒドの吸着試験においても1時間で97%以上の高濃度ホルムアルデヒドを吸着しました。しかし羊毛の特徴は、単に汚染物質を吸着するだけでなく、分解しているのではないかと考えられています。
●心地よい湿度に保とうとします
夏は湿度が下がることで、暑さから来る不快感が和らぎ、冬は湿度が上がることで、凍えるような寒さが和らぎます。
「羊毛断熱材」は周囲の湿度を人の最も快適と感じる50〜60%に保とうとします。冬の過乾燥時、加湿器を利用しても壁体内結露の心配は不要です。